GNIDAOL

REDBAND ARTWORKS

インスタグラム フェイスブック RSS

TOPICS

トピックス

North Patagonia Fly Fishing Trip - Nov.2023

今回のコラムでは、2023年11月16日~12月2日「南米アルゼンチン・北部パタゴニア地方フライフィッシング遠征」の旅の概要を簡単に振り返ります。
現地でガイドを雇ってのフライフィッシング遠征を検討されている方、ご質問等あれば可能な限り対応させていただきますので、ご遠慮なくRedband Artworksまでお問い合わせください。

[旅全体のルート]

はじめに、旅全体の行程について。
今回の旅では、料金的な理由から航空会社として「エミレーツ航空」を選択(航空券検索時、エチオピア航空に次いで2番目に安価な金額=東京⇔ネウケン(アルゼンチン)往復で合計約35万円のチケット)。
日本・東京⇔アルゼンチン・ネウケン空港間の所要時間は、乗り継ぎも含めると片道で約45時間程度。ネウケン空港到着後、更に陸路で数時間の車移動あり。

往路のフライトマイル合計14,763マイル(約23,759km)
*内訳 帯広→東京:526マイル/東京→ドバイ:4,957マイル/ドバイ→サンパウロ:7,597マイル/サンパウロ→ブエノスアイレス(AEP):1,070マイル/ブエノスアイレス(AEP)→ネウケン:613マイル)

復路のフライトマイル合計14,706マイル(約23,667km)
*内訳 ネウケン→ブエノスアイレス(AEP):613マイル/ブエノスアイレス(EZE)→リオデジャネイロ:1,230マイル/リオデジャネイロ→ドバイ:7,380マイル/ドバイ→東京:4,957マイル/東京→帯広:526マイル

往路・復路合計=29,469マイル(約47,426km)

地球一周の距離は、約40,000km。旅のフライト距離合計だけで優に「地球一周分」を超える結果となり、身をもって地球の広さを体感する旅になった。今後、地球上のどの場所に旅に出ても、今回ほど「遠い」と感じることはきっと無いだろうと思う。


旅のスケジュールは、大まかに以下の通り。
このうち、北部パタゴニアでフライフィッシングを楽しんだ期間は、「11月20日(月)~27日(月)」の7日間。ドバイ経由のエミレーツ航空ではなく北米経由のルートを選択すれば当然ながらフライト時間は更に短縮可能であり、より効率的に旅を楽しめると思う。

2023年11月17日(金)
東京(羽田空港)出発。アラブ首長国連邦(ドバイ国際空港)到着(悪天候に伴い、ドバイ国際空港への到着が半日以上遅延)。

2023年11月17日(金)・18日(土)
予定外の航空機到着遅延(ドバイ国際空港の天候不良が原因)→乗り継ぎ失敗により、2日間ドバイ滞在&観光。

2023年11月19日(日)
アラブ首長国連邦(ドバイ国際空港)出発。ブラジル(グアルーリョス国際空港@サンパウロ)→アルゼンチン(ホルヘ・ニューベリー空港=AEP@ブエノスアイレス)経由で、20日(月)早朝にアルゼンチン・ネウケン空港到着。

2023年11月20日(月)
NeuquenからVarvarcoへ車で移動。Hosteria Varvarco宿泊。

2023年11月21日(火)~23日(木)
Manzano Amargoのコテージに3日間滞在。

2023年11月24日(金)~26日(日)
Hosteria Las Ovejasに3日間滞在。

2023年11月27日(月)
El Alamito付近のコテージに宿泊。

2023年11月28日(火)
Hotel Land Express Neuquenに宿泊。

2023年11月29日(水)
アルゼンチン・ネウケン空港出発。アルゼンチン(ホルヘ・ニューベリー空港=AEP→エセイサ国際空港=EZE@ブエノスアイレス)→ブラジル(アントニオ・カルロス・ジョビン国際空港@リオデジャネイロ)→アラブ首長国連邦(ドバイ国際空港)経由で、12月1日(金)夕方に東京(成田国際空港)到着。

2023年12月2日(土)
東京(羽田空港)→とかち帯広空港到着。

[現地滞在]

とにかく「釣り」が中心のライフスタイル。毎日必ず川に行くので、休息日は存在しない。
滞在先の宿(スペイン語で”Hosteria”)は、大体標高1,500m 程度の場所にある。そこから釣り場に向かう道中も含め、地形的にとても入り組んでいて高低差が激しく、車を降りてからも長い距離を歩く釣りがメインになる。現地の諸事情に詳しいフィッシングガイドの存在無くして、まともな釣り旅はほぼ成立しないと考えた方が良い。
一日の気温差が大きく空気が常に乾燥していて風も強い日が多いので、身体的な負担は日本国内での釣り旅に比べてかなり大きいと思う。

・1日の主な流れ(参考)
午前7時頃 起床
午前8時頃 Hosteriaにて朝食
午前9時頃 釣り場へ向けて出発
午前10時頃 釣り場到着→準備&釣り開始
午後2時頃 河原にて昼食(サンドウィッチ・ピザ・BBQなど。ビール・ワインあり)
午後3時頃 移動&釣り再開
午後7時頃 釣り終了→Hosteriaへ出発
午後8時頃 Hosteria 到着→シャワー&ビール、夕食準備
午後10時頃 夕食(アサード=肉料理等がメイン。ビール・ワインあり)
午前0時頃 就寝


・天候・気候
滞在時(11月中旬~下旬)は現地の「夏」の季節に該当し、日中の最高気温は30度前後まで上昇する日も多かったが、空気が乾燥している高地のため寒暖差が非常に激しく、夜になると10度前後まで冷え込むことが多かった。特に日中は急に強風が吹くこともあったので、高気温予報の日であっても念のため薄手のウィンドブレーカーやナノパフなどを用意しておくと大抵の状況に対応できる。
なお、滞在中の天候は連日「快晴」であり、雨が一度も降らなかったばかりか曇天模様の日さえなかった。南部パタゴニア地方の「暴風」や「悪天候」をイメージしている方は、イメージとの違いにかなり驚くかも知れない。


・通信環境等
基本的に、滞在先となるアンデス山脈周辺でのインターネット通信環境は非常に厳しい。個人的に「イモトのwifi」を契約し持参してみたが、約3万円がほぼ無駄金に終わった。
滞在先の集落のうち、Varvarco・Las Ovejas・El AlamitoのHosteriaには微弱ながらwifi環境が整備されているので、Hosteriaの中ではインターネットが利用可能。
余談として、現地滞在中に何度か、突然数時間「停電」することがあった。停電の時間帯が朝食・夕食時であったことを考えると、電力需要が高まる朝・夕の時間帯には停電のリスクを念頭に入れておく必要がある。

[釣り事情]

今回の北部パタゴニア遠征は、アルゼンチン・ネウケン州北部のChos Malalという街に拠点を持つフライフィッシングガイドサービス会社"Patagonia Trashumante Fly Fishing"の代表・Gerald Santos Tsuji氏にご招待いただいたことをキッカケとして計画。Tsuji氏は日本の秋田県にルーツを持つ日系人の方であり、日本人の釣り人に北部パタゴニア地方のフライフィッシング体験を提供したいとの考えを以前からお持ちだったようで、インスタグラム経由で私に声を掛けてくれたとのことだった。

Patagonia Trashumante FFのガイド体制は、代表のTsuji氏に加えてアルゼンチン人のAriel氏・Marcelo氏・Charly氏などがチームメンバーであり、ほぼ英語しか話せない私に対しても皆さんとてもフレンドリーで、素晴らしいチームワークと心温まるホスピタリティーで献身的に接してくれた。北部パタゴニア地方への遠征を検討されている方には、是非彼らのガイドサービスを利用することをお勧めしたいので、ご興味のある方はご遠慮なくRedband Artworksまで直接お問い合わせください。

Patagonia Trashumante Fly Fishing website(http://patagonia-trashumante.com/


北部パタゴニアの山岳地帯では、40~60cmクラスの野生のレインボートラウトとブラウントラウトがメインターゲットになる。時折、美しいブルックトラウトも釣れるという話を聞いたが、滞在中は一度もお目にかかる機会が無かった。
釣りの特徴として、荒涼としたダイナミックかつ美しい風景や時折吹き付ける強風、たくさんの距離を歩きながら大きな鱒を探すハンティング的なフィッシングスタイルなど、「ニュージーランド南島」の大好きな思い出の川である"Ahuriri river"や"Oreti river"での釣りに非常に近い印象を受けた。

使用するタックルは北海道やニュージーランドの中規模河川と同様のイメージで、4~6番9ft程度のシングルハンドロッドにフローティングラインがあれば大方の釣りに対応可能。特に風が強い日の場合、過度なロングリーダーはキャスティングの負担になることも多いため、リーダーの長さは状況に応じて10ft~16ft程度で都度調整する必要がある。ティペットは、私の場合は基本的にドライフライフィッシングでは3~4X、ニンフフィッシングでは2~3Xを使用した。


使用する主なフライは、ドライフライであれば中~大型のタランチュラ/スティミュレーター/マダムX系での釣り上がりやサイトフィッシングがメインで、ライズがあれば小型のカディスパターンなどを用いた繊細なライズフィッシングも楽しめると思う。また、北部パタゴニア地方は夏であっても天候や降雨等によりアンデス山脈からの雪代の影響が強く出るケースが多いようで、そのような場合には増水・低水温で低活性の状況になってしまうため、ビーズヘッドニンフやサンファンワーム、マラブー系ストリーマーなどの沈める釣りの出番が多くなることも考えられる。

カテゴリ
コラム
タグ
Redband ArtworksRainbow TroutBrown Troutパタゴニア北部パタゴニアパタゴニア遠征アルゼンチンPatagoniaArgentinaFly FishingFly Fishing Trip
更新日
  1. Home
  2. トピックス
  3. コラム
↑ページ先頭へ